「使い捨てカメラ」はAPSが使用されて小型化し、もはやこの「立体写真アダプター」を持っていてもそのまま利用することが出来なくなりました。Kenkoから「スーパースリムアダプター」なるものが出ています。たぶんこれを装着すれば立体写真アダプターが使えると思うのですが、確認はしていません。-2000.01.08記-
「写るんです」(使える種類が限定されます)に取り付けて、1枚のフレームの左右半分ずつに平行法のステレオ写真を写す道具です。フジフィルムに問い合わせたところ、現在は製造していない、とのことでしたが、売れ残った製品が、ときどき販売されているようです。大坂さんが徳島で見つけたと言っておられましたし、先日、この宇和島のスーパーマーケットにあったのはびっくりしました。1600円の写るんですフラッシュを買うとおまけに付けてくれました。(あまり売れていないのかなあ) 1996年11月の時点で、池袋の「さくらや」と新宿の「ヨドバシカメラ」でも売っていました。
簡単な立体視ビュアーも付属しています
鏡に2回反射させて撮ることになりますが、鏡をちゃんとみがいておけば画質の低下はあまり気になりません。ただし、レンズが小さいので、取り付け具合で左右の境界が中央からずれることがあります。それと、設計上でしょうか、それとも私の使っているアダプターの個体差でしょうか、左右それぞれの画像の中央位置がちょっとちがっています。(鏡の開き具合の問題)
もうひとつの問題点は、「使い捨てカメラ」のレンズそのもの(たぶん(^.^;)・・)にあります。これで撮った写真は、画像の端がすこしゆがむんですね。これと、先ほど述べた鏡の開きぐあいによる左右の画像の傾きが加わると、端っこのステレオ視はやや不安定になります。
----2000.11.05.追記---- ---上記の記述は全くの誤りではありませんが、画像のゆがみの最大の原因は、アダプターの構造から必然的に生じるものです。フィルム面には180度回転した画像が結像しますから、平行法の画像を作るためにフィルムの左半分には右の画像が右半分に左画像が写るように、左右の光軸が交差しています。このためかなり斜めから見た画像になってしまうのです。ペンタックスのアダプターも同様のミラー式ですから、これも左右の画像がゆがみますが、交差点がやや遠距離なので「写るんです・立体写真アダプター」よりはゆがみが小さくなります。---
被写体によっては、これは全く気になりませんが・・
写真のシールを作るために1枚の写真に4つの画像を一度に写す、4個のレンズがついたおもちゃのカメラです。レンズの左右の距離(撮影基線)は18mmなので、遠景は立体感が出ません。できた写真は交差法になります。
画質は、使い捨てカメラに近いものを期待していたのですが・・・この値段のおもちゃと考えれば、こんなもんでしょうか。普通のサービスサイズ以上の引き延ばしには耐えられません。
(交差法)近くのものは立体感がよく出ます
バンダイの「シールフォトクラブ」と比較すると、デザインはやや洗練されフラッシュもついてます。しかし、ま、はっきり言って、二番煎じという感はまぬがれません。レンズが9個になってますので、両端の画像の撮影基線は24mmと「シールフォトクラブ」より少し長くなります。が、当然の事ながら、まん中の写真は無駄になって(もちろん、シールには使えますよ(^.^)・・)、画像は小さくなります。出来上がりの写真はまだ見てませんが、注意書きに既に「写り方は上下、左右が均等でないことがあります」と言い訳が書いてあるので、あまり期待できないかな?-1997.9.15.記-
「シールフォトクラブ」より優れている点あり、それはシャッターがほぼシンクロしている事です。動いている物がずれません。
コニカさんも2000年4月以降、この取り扱いを中止されたそうです。- 2000.4.27. -
大坂さんはフィルムを入れ替えて使っておられるそうです。
MASa`s Homepage(Photo Gallery II )と速水なてら・制服向上委員会のステレオ写真は、この撮りっきりコニカで撮影されています
レンティキュラ板を使った立体写真ができます。現像料500円、同時プリント1枚130円、焼き増し1枚180円・・・でしたが、今までのネガからの現像も出来なくなりました。
コダックさんは、2000年の今年から、これを中止されたそうです。需要が少ないせいなんでしょうね、残念です。- 2000.01.08. -