ビューマスターのリールを自作する


1997.1.15.作成、1997.1.15.掲載

おもちゃ屋さんでビューマスターのビュアーを見つけました


←右上の小さな写真はは採光部側から見たもの

タカラが販売していますが、もとはUSAのTyco社製。copyright(c)1990と記載してあるので、かなり前に作られた物のようです。なぜ今頃になって、こんなところで売られるようになったのか・・・


リールも多種類売っていました。(右から、ピノキオ、101匹わんちゃん大行進、リトルマーメイド、ライオンキング、アラジン、美女と野獣、ジュラシックパーク)
値段は、ビュアー本体が678円、7組のステレオ写真があるリールが3枚入って448円。

スライドの大きさは14x10mm。これを見て、シールフォトクラブ(下図)で撮影したら、この大きさの写真が撮れる、と思いつきました。


シールフォトクラブに・・・
リバーサルフィルムを入れて撮影します(ISO=100でもOK)

今まで、気が付かなかったのですが、今度動きのある被写体をたくさん撮影して気づきました。「シールフォトクラブ」のシャッターは同時に切れるのではないのです。
どうも、このように回転しながらシャッターが切れるようです。

したがって、あまり動きの激しい被写体はブレて見えます。また、上記の2と3の写真を使った方が、ブレは少なくなります。

good news(おおげさか?)タカラのフォトプリ倶楽部で撮影すれば、ほぼシンクロした写真が撮れます。


ビューマスター用のリールの作成

1)まず、付属のリールを等倍率でコピーします。

2)
それを切り抜いて、型紙を作ります。とりあえずは、中心の孔、爪をかけるためのガイドの孔、1組だけ写真用の窓、を切り抜いておきます。

3)
少し厚めのケント紙に型を写し、切り抜きます。写真用の窓は、ガイドの孔に合わせて回転させながら型取りをしました。
(この写真では、スライド用の窓はまだ1組しか開けていません)

4)
「シールフォトクラブ」で撮影したスライド用写真を左右切り離します。元の写真は交差法用になっていますから、ビューマスター用には左右を逆にして平行法にしないといけません。切り離す前に、どちらかの写真の角をすこし切り取って、マークしておく方がいいでしょう。

5)左右の写真を窓枠に合わせてはりつけます。多少ずれてもステレオに見えるようですが、できるだけズレないように気を付けて下さい。特に斜めにずれると、非常に見にくくなります。写真を貼り付けるテープは、ニチバンの「マイラップ」という装飾用テープを使いました。薄くて丈夫で時間が経っても縮まない・・と思ったのですが、どうでしょう。
もう一つ大事な注意点!!ガイド用の孔(矢印)の、すぐ上の窓に左右を並べます。これをまちがうと上下逆の写真になってしまいます。リールを裏返しても上下は戻りませんので注意して下さい。

6)
テープのはみ出した部分、孔をふさいでいる部分を切り取ってできあがり。(この写真は、試作用に3組しか貼っていません。あと4組のステレオ写真が貼付できます)


今回使ったカメラは、撮影基線が18mmと短いので遠景は立体感が弱いですが、それなりに立体視できました。うちの子供も立体的に見えたと言っていますので、裸眼立体視ができない人でもステレオ写真が見えると思います。

ビューマスターのリールを自作する:Ver. 2

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