腎臓の基礎
腎臓の位置
腎臓は空豆型をした臓器で、体の背中側の後腹膜腔に存在する一対の小さな臓器です。
第12胸椎から第3胸椎の間にあり、
腎臓の構造とネフロン
内部は血管系と尿細管という構造からなり、割面をみると外側から
腎皮質、腎質、乳頭、腎杯、腎盂、尿管と区別できます。腎臓における機能単位をネフロン
といいます。これはボウマン嚢、近位尿細管、ヘレン系蹄、遠位尿細管、集合管からなる構造物で、一個の腎臓に約100万個存在します。腎臓の働きを知る為には、このネフロンをもとに考えればいいです。
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腎臓の働き
腎臓の作用は代謝老廃物の排泄、体液・電解質・酸塩基平衡の維持・調節など体内の環境の調節を行う主要な臓器です。このような作用以外にも、最終的に活性化したビタミンD(1,25(OH)
2D3)の産生、赤血球の産生を促すホルモンであるエリスロポエチン、血圧の維持に必要なレニン・アンギオテンシン系との関連があり、内分泌的な臓器であるともいえます。
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1,排泄機能 代謝老廃物 (尿素・クレアチニン・尿酸) |
2,内部環境の恒常性機能 体液の調節 体液浸透圧の調節 電解質平衡の維持 酸塩基平衡の調節 |
3,内分泌機能 エリスロポエチンの産生 ビタミンDの活性化 レニンの産生 プロスタグランジンの産生 |
4,代謝機能 ポリペプチドの代謝 |