for式は、while式に、初期設定式、再設定式を書く部分を付け加 えた、ループ構造です。
for (初期設定式列 ; 条件式 ; 再設定式列) 実行式
「初期設定式列」は、ループを開始する前に1度だけ実行される部分で、0個 以上の式を書くことができます。複数の式を書く場合は、式と式を','で区切 ります。
条件式は、ループ継続条件で、この式の真偽値が「真」の間、「実行式」が実 行されます。なお、for式では、この条件式を省略することができ、そ の場合の真偽値は、「真」となります。そのため、条件式を省略すると無限ルー プとなります。
「再設定式列」は、「実行式」を実行した後、「条件式」を評価するまでに実 行される式です。通常、ここでループ条件の再設定を行います。ここにも、0 個以上の式を書くことができ、また、複数の式を書く場合は、式と式を','で 区切ります。
for式の値は、最後に実行された「実行式」の値となります。「初期設 定式列」、「再設定式列」は、for式の値には影響を及ぼしません。
for式を使って、1から10までの数の合計を下記のようにして求めること ができます。
var i, total;
for (i = 1, total = 0; i <= 10 ; i++)
total += i ;
for式の文法構造は、以下のようになります。
for式 `for' `(' <式列> ; [<式>] ; <式列> ')' <式>
式列 [<式> [, <式>]*]